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Pt. リトウィック・サンニャル(Pt. Ritwik Sanyal)

インド古典声楽(ドゥルパド様式)声楽家。

インド国立ベナレスヒンドゥー大学上演芸術学部声楽科元教授、前学部長(2008-2011)。

インド国民栄誉賞にあたるPadma Shri Award(2023年)、インド音楽界最高の賞である Sangeet Natak Akademi Award(2013年) 受賞アーティスト

2023年インドの国民栄誉賞にあたる「パドマ・シュリー」受賞。
 

 1953年インドのカティハル生まれ。 1963年より1975年まで、ムンバイにてドゥルパドダーガル流派の巨匠 故Ud. Zia Mohiuddin Dagar及び故Ud. Zia Fariduddin Dagarに師事する。 

 ダーガル流派 は、伝統的なドゥルパド歌手ターンセーンの 師であるスワミ・ハリダースの流れを汲み、 静けさを基調とした極めて繊細で優美な流派である。ムンバイ大学にて哲学の準修士、ベナレスヒンドゥー大学にて音 楽学の修士過程を経たのち、1980年、博士号取得。 過去37年間ドゥルパド様式の伝統継承に広く貢献する。 
 

 ターンセーン・サマローハ、ドゥルパド・メーラーなどインドの音楽祭に多数出演。 

150カ国近い国々で演奏やワークショップ、大学での講義などで活動。 声楽家としてだけでなく、作曲家、執筆者としても活躍しており、インド国内のみならず、海外においても高い評価を得ている。

ベナレスがUNESCOから創造都市(音楽)に認定された際も、ドゥルパド様式代表者として賞賛を受けている。

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ウッタルプラデーシュ州
​     ヴァラナシ/ベナレス
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首都​

     デリー

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​ヴァラナシはどんなところ?

​ 首デリーから飛行機で1時間と少し、電車では一晩。
サンニャルジーが暮らすヴァラナシという街は、インドで人口が最も多いウッタルプラデーシュ州にあります。教科書にも出てくるガンジス川が流れる長い長い歴史のあるヴァラナシは、インド全土から巡礼者が訪れ、この時代においても「死ぬまでに一度は訪れたい場所」、ある人にとっては「ヴァラナシで最後を迎えたい」とまで思わせるほどの聖地です。
ヴァラナシの街並み

 古いエリアはありとあらゆるもので溢れています。裸で歩く修行僧、お花を売る少女、散歩をする牛(インドでは神さま)の尻尾を手にとって頭に乗せるのは祝福を乞う南インドの巡礼者。靴磨きや何でも直せるおじさん、笛を売り歩く青年、一心に祈る人々。ふと川に出たと思うとそこは火葬場。まさに生と死は、一体となって当たり前のように存在しています。

 建物から直接ガンジス川へ続く階段はガートと呼ばれ、多くのヒンドゥー教徒が朝日の昇る前から沐浴を始め、
太陽とガンガー(ガンジス川は女神)、そしてシヴァへ祈ります。

 
 古い街の中を歩くと、入り組んだ細い小道が複雑に繋がっています。大きなお寺から小さな祠まで、どこもかしこも神さま、祈り、そして混沌に満ちています。世界中からも様々な人が訪れます。ただガンジス川、人、沐浴、火葬場を見ているだけの人、学びを求める人、危険を犯す人、そして精神修行に捧げる人。「すべてを受け入れてくれること」こそが、ヴァラナシを聖地たらしめるものなのかもしれません。

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ビハール州

  カティハル

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マハーラーシュトラ州
     ムンバイ
ヴァラナシの音楽シーン
 インド古典音楽も未だ盛んで、何世代にも渡る音楽家家系のミュージシャンが多く住んでいることでも有名です。毎年シヴァ・ラートゥリー(シヴァを称える大祭)の頃にはドゥルパドだけの音楽祭「ドゥルパドメーラー」が数日にわたり夜通し開催され、これは2024年で50周年を迎えます。ドゥルパドに限らずカヤールの演奏会も様々な場所で催され、その多くがスポンサーを伴い無料であることも手伝ってどの音楽祭も大変な賑わいを見せます。
​ 一度は訪れてほしいヴァラナシという街。遠く離れた聖地から来
日する​、サンニャルジーが奏でる「音」の概念を覆す新しい世界を、より多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
Pt.リトウィック・サンニャル ラーガ・ムルターニー
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